顕微授精と体外受精はほぼ同じ扱いになっていることが多いです。
その違いは、卵子に精子をふりかけ自然に受精させるのが体外受精の一般的な方法です。
この方法(体外受精)ではある程度の数以上の精子が準備できないと受精は難しいです。
一方、顕微授精の場合には、マイクロピペットという針のように細い管で1個の精子を1個の卵子の卵細胞質内に直接注入して受精させるので、より妊娠率が高くなると言えます。
卵子と精子を受精させて培養するところは体外受精と同じで、受精をさせる過程を人の手で行います。
高度な医療器具を使って、受精も人の手で行うという意味では、かなり治療してるっていう感じが強くなるかもしれませんね。
理論上で言うと、精子の運動率や形態に関係なく精子と卵子が一個ずつあれば受精と分割、そして妊娠ができるということになります。
顕微授精は精子に問題がある人、精子の運動量などが少ない場合(乏精子症、精子無力症)に行います。
お医者さんや精子を選別する培養士さんの技術によって左右されるケースもあるので、病院選びは慎重にしたい治療法です。
極端に技術がないというお医者さんがいるとは思いませんが、あまりに受精率が悪い場合などは、病院を変えたりすることも考えるべきかもしれません。
医者でも何でもない僕が調べた結果ですが、顕微授精ではどんなに悪い場合でも、70%以上受精し、受精卵の90%ぐらいが卵割するそうです。
技術のないお医者さんがいるかもっていうニュアンスのことを書いてしまいましたが、医学の進歩と技術の進歩でこれからも不妊に悩む人を助けてくれる治療法だと思います。
費用 | 体外受精の費用プラス20,000~100,000円程度 |
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妊娠の確率 | 20~30代で約40%前後くらいで年齢とともに下がります 40歳を超えると大幅に下がる(10%~25%) |
痛み | 体外受精と同様です 採卵時 無麻酔・・・かなり痛い 局所麻酔・・・個人差が激しいですが 、痛かったという情報多数 静脈麻酔・・・ほとんど感じない(麻酔が切れてから感じる場合あり) |
当日の治療時間 | 採卵手術が約30分と麻酔が切れるまでの休憩(3時間程度) 胚移植は15~30分程度と30分程度の休憩 |
回数の目安 | 3~5回(体外受精と合わせて多くても10回くらいまで) |
リスク | 体外受精と同様に流産の可能性が高まることはよく言われています。 また、脳性麻痺の可能性が自 然妊娠の2倍と言われています。 多胎やOHSS(卵巣過剰刺激症候群)が上昇します。 |
※この数字や内容は僕たちの経験と調査の結果です。
※年齢や不妊の症状によって変わりますので、あくまで
も目安にしてください。