夫32歳、妻33歳で4回目の体外受精で2011年に息子を授かりました。
費用は誘発ありの刺激周期体外受精で排卵から培養までが230,000円、顕微授精で60,000円でした。(消費税は別です)
担当医師は淡白な方でしたが、丁寧で腕は確かでしたし、その分看護師さんたちの温かい言葉に何度も励まされました。
治療に専念するため、10年間勤めていた会社は退職し、病院への通院とは別に自身の体づくりも頑張りました。
カフェインの摂取は控え、体を暖めるように冷え取りを率先しておこないました。
サプリメントは葉酸とマカを摂り、夏でも入浴を欠かしませんでした。
運動はそれまで一切行っていませんでしたが、妊娠・出産時の体力作りにもつながるのではないかと約2kmのジョギングにも挑戦。
体も引き締まり、代謝がアップしたのか食べても太らなくなりました。
実は、最初の体外受精で授かった赤ちゃんは残念ながら死産。
そのつらい経験を夫と二人で乗り越えてきたことが夫婦にとっての強いきずなとなり、息子を授かった際の治療も二人三脚で励まし合いながら乗り越える事ができたのではないかと亡くなった娘にも感謝しています。
現在は二人目を計画中ですが、息子が来年幼稚園に上がるので、年齢差や息子の精神的なことも考慮し、タイミングを見て徐々に体づくりから始めているところです。
主人は一人っ子なので、最初は息子も一人っ子で構わないという考えでしたが、やはり将来的な負担を考えると一人よりも二人がいいだろうと理解してくれて治療にも前向きに取り組んでくれる予定です。
不妊治療は、プロゲ筋肉注射の痛み、採卵や卵を戻すときの痛み、金銭的負担の大きさ、とつらいことは多いけれど、一番つらいのはやはり心の中でいつもある不安と戦うことだと思います。
授かれるのか、あきらめなければならないのか、そういった不安が妊娠にも大きく作用するといいます。
人事を尽くして天命を待つ、そんな気持ちで臨むのが一番だと思いました。
息子を授かるまでの間、同じく子を失った方々と交流でき、治療も共に頑張れたのが私の一番のグリーフケアとなりましたし、心も軽くなったのもよかったのではないかと友人たちにも感謝しています。
不妊治療に取り組む皆さんは、先の見えない不安と戦う毎日だと思いますが、自分の人生を楽しむことも忘れず、どうか前向きに明るく取り組んで頂きたいと思います。
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